更新日 : 2007/03/31 15:00
CVSS v22.1 CVSS v3-
【fileutils および coreutils の ls コマンドにおけるシステムメモリを大量に消費する脆弱性】
2007年3月31日Sun Cobalt RaQ4脆弱性情報が公開されました。
対応が必要か検討してください。
脆弱性情報の概要
------------ 本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。 ------------ GNU fileutils は、多くの Linux 製品で使用されている、一般的なファイル管理を行うユーティリティです。 GNU coreutils は fileutils、shellutils、textutils を統合した、標準ユーティリティです。 これらのユーティリティは、例えば以下のようなコマンドが同梱されています。 - ls - dir - vdir - chown - chmod GNU coreutils/fileutils に同梱される ls コマンドは、-w オプションに引数を指定することにより、表示結果の横方向の文字数を指定可能です。 Coreutils 5.0/fileutils 4.1 以前に同梱される ls コマンドの init_column_info() 関数において、この -w オプションの引数に対し、妥当性の確認が適切に行われていない問題が存在します。 この問題を利用するローカルの攻撃者は、-w オプションに過度に大きな値を指定して ls コマンドを実行することにより、標的システムのメモリ資源を大量に消費させる、さらには整数桁あふれによるオーバフローを生じさせることで、標的システムを一時的にサービス不能状態に陥らせることが可能です。 また wu-ftpd は FTP の LIST コマンドを、GNU ls コマンドを呼び出すことで実装しているため、wu-ftpd へ anonymous ユーザでログインし、-w オプションに過度に大きな値を指定することで、リモートから同様の攻撃を行うことも可能です。 尚、攻撃を受けた後にカーネルが ls のプロセスを kill するため、システムは自動的に復旧します。 また、同様の問題が dir コマンドの -w オプションにも存在することが、報告されています。
対象製品
製品:Sun Cobalt RaQ4
企業:サン・マイクロシステムズ
深刻度(CVSS)
CVSS v2
2.1
CVSS v3
-

参考:CVSSの深刻度レベル
スコアCVSS v2CVSS v3
9.0~10.0危険緊急
7.0~8.9危険重要
4.0~6.9警告警告
0.1~3.9注意注意
0注意なし
リンク情報
JVN JVNDB-2003-000318
https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2003/JVNDB-2003-000318.html
CVE CVE-2003-0854
http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2003-0854
NVD CVE-2003-0854
http://nvd.nist.gov/nvd.cfm?cvename=CVE-2003-0854
BID 8875
http://www.securityfocus.com/bid/8875
BID 9793
http://www.securityfocus.com/bid/9793
SECTRACK 1007981
http://www.securitytracker.com/alerts/2003/Oct/1007981.html
日付情報
登録日
2007/03/31 15:00:00
最終更新日
2007/03/31 15:00:00
「Sun Cobalt RaQ4」に関する直近の脆弱性情報
もっと見る >>