更新日 : 2024/02/28 05:18
CVSS v27.2 CVSS v39.8
【Novell Evolution の camel-lock-helper における整数オーバーフローの脆弱性】
2024年2月28日Red Hat Enterprise Linux脆弱性情報が公開されました。
対応が必要か検討してください。
本脆弱性は深刻度が高いため、早めの確認をお勧めいたします。
脆弱性情報の概要
------------ 本脆弱性情報は、同時期に公開された複数の脆弱性について、まとめて解説したものです。タイトル以外の他の脆弱性情報の内容が含まれていますので予めご了承ください。 ------------ Novell Evolution は、電子メール、カレンダ、タスク、および連絡先管理ツールが統合されたアプリケーションで、ロックファイルを標準のメールディレクトリに作成するためのヘルパプログラムである Camel-Lock-Helper が実装されています。 Novell Evolution 2.0.4 以前には、以下の複数のセキュリティ上の問題が存在します。 1) 電子メールに添付されているファイル名の文字セットが適切に処理されない問題が存在します。(CAN-2005-0806) (Novell Evolution 2.0.4 以前) この問題を利用するリモートの攻撃者は、意図的に作成したファイルを電子メールに添付して送りつけることにより、Evolution をクラッシュさせ、結果としてサービス不能状態に陥らせる可能性があります。 2) camel-lock-helper.c の main() 関数において、-1 の値を受け取った場合にゼロバイトのメモリが割り当てられるため、整数オーバーフローが発生する問題が存在します。(CAN-2005-0102) (Novell Evolution 2.0.3 以前) この問題を利用するローカルの攻撃者、あるいは悪意ある POP3 サーバに標的ユーザを誘導することが可能であるリモートの攻撃者は、意図的な値を Camel-Lock-Helper プログラムに渡すことで整数オーバーフローを発生させ、結果として Camel-Lock-Helper プログラムの動作権限で任意のコードを実行する可能性があります。 また、Camel-Lock-Helper プログラムに setuid root ビットが付与されている場合には、root 権限が奪取される可能性があります。 尚、Red Hat Enterprise Linux では、Camel-Lock-Helper プログラムにはデフォルトで setuid root ビットは付与されていません。ただし、ソース RPM から root ユーザとして Novell Evolution を再度ビルドしている場合には、setuid root ビットが付与されている可能性があります。
対象製品
製品:Red Hat Enterprise Linux
企業:レッドハット
深刻度(CVSS)
CVSS v2
7.2
CVSS v3
9.8

参考:CVSSの深刻度レベル
スコアCVSS v2CVSS v3
9.0~10.0危険緊急
7.0~8.9危険重要
4.0~6.9警告警告
0.1~3.9注意注意
0注意なし
リンク情報
JVN JVNDB-2005-000059
https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2005/JVNDB-2005-000059.html
CVE CVE-2005-0102
http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2005-0102
NVD CVE-2005-0102
http://nvd.nist.gov/nvd.cfm?cvename=CVE-2005-0102
SECUNIA SA13830
http://secunia.com/advisories/13830/
BID 12354
http://www.securityfocus.com/bid/12354
XF 19031
http://xforce.iss.net/xforce/xfdb/19031
CWE-190
https://cwe.mitre.org/data/definitions/190.html
日付情報
登録日
2024/02/28 05:18:00
最終更新日
2024/02/28 05:18:00
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